みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

受け止める人 ―――7月19日横尾さんの俳句に寄せて

まずはKis-My-Ft2Yummy!!ツアー無事閉幕おめでとうございます。灼熱の西武ドームでの開催ということで、Twitter上のキス担の皆様が、死地に赴く戦士のごとく悲壮な覚悟と重装備で決戦の地に向かっていく様子を拝読し、こちらも留守宅を預かる武士の妻のような気持ちでご武運をお祈りしていたのですが、大きな事故も起こらず、盛況のうちに終了したこと、本当に安心しました。

 

さて、おそらくはそんな慌ただしいツアーの最中に作ったであろう、横尾さんの俳句はこちらです。

 

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2018.7.19 お題「砂浜」

 

スパイクや グローブ置いて 夏の海

 

現状維持
季語:夏の海(夏)
夏の海…体言止めで余情を残す

 


普通、俳句において助詞の「や」は、切れ字で、意味を切って詠嘆の役割をするものなので(例・産ぶ声や皆の顔が冬暖か)、番組予告で上五の「スパイクや」だけ発表されたときから、スパイクに感慨込めるってどういう状況?と思いながら番組見たら、並列の助詞の「や」として使われていたので、ちょっとびっくりしました。


梅沢さんもおっしゃっていた通り、私も最初は、野球部が今日は練習休みで海に遊びに来ているのかと思った。でも横尾さんの意図は、今日はグランドを離れて、砂浜でランニングということで、「海に遊びに来てる」と誤読される可能性をあまり考えてなかったようなのが、「海は泳ぐところではなく走るところ」と捉えている、野球ひとすじだった横尾さんらしいなと、微笑ましく思いました。


横尾担は皆知っている話ですけど、横尾さんは野球少年で、ポジションはキャッチャーでした。キャッチャーって野球の中では、本当に特殊なポジションだと思います。一人だけ皆とは逆の方向を向いている、一人だけ座っている、一人だけマスクで顔を隠している、相手バッターや審判と接する機会が多い、配球を考えるなど頭を使うことが多い、なのに勝てばたいがいはピッチャーのおかげとされて光が当たることが少ない…。横尾さんがそんな特殊なポジションを任されていたというのは、感慨深いものがあります。キャッチャーを経験したから、今の横尾さんができあがったのか、幼い渉少年に既にキャッチャー的性質が芽生えていたのか、渉少年自身がキャッチャーの特殊な役割に惹かれていたのかはわかりませんけれど、いつもキスマイを俯瞰で見て、自分の役割を果たす横尾さんはキスマイの名キャッチャーです。そして、よくコンサートのアンコールではその球場のチームのユニフォームを着たり、キャップをかぶったりしている横尾さんは、野球少年であったことを誇りに思っているのだと思います。

 

私は、今回のYummy!!ツアーは参戦していませんけれど、横尾さんが最終日に「いつもオレンジありがとう」とおっしゃったというレポを読んで胸が震えました。他にも、毎日写真館やブログを更新してくれたり、ツアーの前に珍しく横尾さんからオレンジの服を着て来てってお願いがあったり、ツアーのあいさつでは会場に行けないファンのことにも言及したり…。他のメンバーのように、しょっちゅうファンに対して発言する人ではないし、そんな横尾さんも好きではあるけれど、ちゃんと横尾担のことを受け止めているんだと思って感動しました。

 

今回横尾さんがこの俳句を詠んだのは、ツアー真っ最中のことでしょう。今回のツアーはジャニーズ初となる西武ドームを含む5大ドーム。ドームは、普段は野球場として使われています。その野球場で、スパイクもグローブも使わずに、マイクとローラースケートで満員の観客を沸かせるKis-My-Ft2。今回の俳句にはその情景も重なっていたのではないかと思いました。