みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

Kis-Your-Calling!

硬軟各種取り揃えているキスマイの楽曲の中でも、「トンチキソング」といえば、やはり「Kis-My-Calling!」を抜きに語ることはできないと思います。前半で自分たちのことを「心清らかで純朴な好青年」と自画自賛してたかと思うと、中盤では、キスマイは下積み長くてそれぞれ苦悩もあったに違いないのに「人生の意味なんて考えたことない」とうそぶき、後半はなぜか突然神様が降りてくるという、冷静に歌詞を読んでいると何が何だか全く分からないけれど、とてもポップでキュートで、コンサートでも盛り上がるキスマイの大人気曲です。

 

最初と最後に「KI」「北山!」「S」「千賀!」…とメンバーの名前を順番に呼ぶので、「呼ぶこと」という意味の「コーリング」と、神様が「降臨」するという二つの意味を掛けて「calling」となっているわけですが、最近、英語の「calling」には「天職・使命」という意味もあると知りました。神様に「呼ばれて」役目を与えられるというニュアンスがあるそうです。Kis-My-Callingというタイトルを「私の天職に祝福のキスを」と解釈すると、コンサートでのコール&レスポンスもまた感慨深いものがあります。


前回のI ScreamツアーのDVD副音声で、「横尾さんが花道に落ちた銀テープを、(ローラーに絡まないように)拾っていた」というお便りが紹介された時に、横尾さんは「タッキー&翼さんのライブの時に銀テープを拾っていたのを、ジャニーさんが見てくれて、それがあったからオレ、今キスマイにいるんだと思う」とおっしゃっていました。もちろんそれだけの訳がない、レッスンを受けて、先輩方のバックで下積みを重ね、努力したからこそ、キスマイのメンバーとしてデビューできたんだってわかってはいるのですが、私はこのエピソードが大好きです。歌が苦手とか、滑舌が悪いとか、ファンサービスができないとか、アイドルとしてはけっこうな欠点を抱えながら、数奇な運命によって神様に見初められ、神様に呼ばれてアイドルとなった横尾さん…。


雑誌なんかの「生まれ変わってもアイドルになりたいですか?」というような質問には、絶対に「はい」とは答えない横尾さんは、多分アイドルを天職だとは思っていないと思います。だけど、そこにいるだけで、幸せと笑顔と元気と癒しと憧れをくれる存在を「アイドル」と定義するのであれば、私にとってのアイドルは、この世で横尾さんただ一人です。


横尾渉さん、お誕生日おめでとうございます。

産まれてきてくれて、アイドルになってくれて、アイドルでいつづけてくれて、本当にありがとうございます。

神様にコールされてアイドルになった横尾さんの名前を、私はこれからもコールしつづけます。