みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

愛する人へありがとう ―――5月21日横尾さんの俳句に寄せて

5月21日のプレバト俳句査定は名人・特待生だけの昇格試験。前回の春光戦で宅配ピザの句を詠み、今回のお題は世相を反映して「デリバリー」ということで、図らずも2回続けて食事の配達の句を詠むことになった横尾さんがどんな句を詠むのか、楽しみにして番組を見ました。

 

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2020.5.21 お題「デリバリー」

 

玄関ドアに 貼る「ありがとう」 夕立晴

 

現状維持 

季語…夕立晴(夏)

夕立晴…夕立の後に晴れること。「ゆうだちばれ」とも「ゆだちばれ」とも読む。

 

披露された瞬間「横尾さんんんんー!!」と思った。横尾さんってコンサートの時でも花道に落ちているゴミを拾ったり、メイキングにスタッフさんにちゃんと挨拶するところが映っていたりする、気遣いの人。「デリバリー」というお題で、食べる人ではなく、食事を作る人、運ぶ人への感謝にスポットを当てる横尾さんらしさに胸が熱くなりました。

 

最近プレバトで始まった「たのしいな俳句」のコーナーを興味深く見ています。12音プラス「たのしいな」や「かなしいな」で文章を作っておいて、「たのしいな」「かなしいな」の部分を季語にするという俳句の作り方なのですが、それはつまり、俳句では「たのしい」とか「かなしい」とか感情を表す言葉をそのまま使ってはいけないということ。それを「ありがとう」という感情をストレートに表現する言葉をそのまま使って、ちゃんと俳句になっているというのは、実はすごいことなのではないかと思います。夏井先生も思わずおっしゃっていましたが、この句で昇格してほしかった!

 

おうちに幸せを運んでくれる人と言えば、まさに今のキスマイで、5/15にツアー中止のお知らせ動画(内容は残念でしたが、ツアーのリハーサルの様子を見せてくれました)、5/16は横尾さんのバースデー動画、5/17はキスマイWEB FESとヴィジュアルコメンタリー、5/19は「種」のリモート合唱と、次々に幸せが配達される1週間でした。自分も不自由な生活を強いられているのに、私たちを楽しませるためにこんなにもがんばってくれていること、どれだけ「ありがとう」って書いてドアに貼っても足りないぐらいです。キスマイにもスタッフさんにも、一瞬だけ特別出演してくれた横尾さんの家のわんことフェネックちゃんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

「ありがとう」といえば、やっぱりSMAPさんの「ありがとう」が真っ先に思い浮かびます。ウイルス以上に人間の身勝手さや、同調圧力が恐ろしい世の中ではあるけれど、キスマイからもらう大きな大きな愛情だけで、私たちはきっと強くなれるんだと思います。よどんだ空気を夕立が洗い流して、空が晴れるまできっとあともう少し。その空には必ず七色の虹が輝くはずです。