みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

君は君らしく君で ―――1月4日横尾さんの俳句に寄せて

あけましておめでとうございます。

 

今年もやっぱり横尾さん好き好き言ってるだけのブログにしたいと思います。「好き」の後に「なのに」も「だけど」もつけないようにしたいです。

 

さてそんなのどかな気持ちも吹っ飛ぶような、プレバト2時間スペシャルは、名人特待生によるタイトル戦「冬麗戦」。正月早々寿命が縮まるような思いで見ました。これまでのタイトル戦は2位、4位、2位と好調で、初タイトルの期待のかかる横尾さんの俳句

 

*****

2018.1.04 お題「雪と青空」

 

産ぶ声や 皆の顔が 冬暖か

 

冬麗戦(8人中7位)

季語:冬暖か(冬)

や…切れ字
冬暖か…冬によく晴れてあたたかい陽気


披露されて、まず思ったのが、横尾さんが人を詠むのはめずらしい、ということ。プレバトで横尾さんが俳句を披露するのは、今回で記念すべき20句目になりますけど、はっきりと他人を詠んだのは「卒業の君まなざしの大人びて」ぐらいだと思います。新しい挑戦だったのか、そういう心境だったのか、意外な気がしました。

 

そして「冬暖か」という季語。「冬」じゃなくて「冬暖か」で季語なんですね。桜が咲いても、紅葉が染まっても雨を降らせ、夏にはサングラスを外し、大仏を見て鳩を想う横尾さんが、雪を見て「暖か」と詠むその一筋縄ではいかない発想力!さすがMr.プレバト梅沢さんもうらやむだけのことはあります。

 

夏井先生からもご指摘がありましたけど、横尾さんはどうして「産ぶ声」と書いたのか、私も気になりました。「産ぶ声」という表記の例がないこともないですけれど、やはり普通は「産声」です。一字が命取りになる俳句の表現で、名人ともあろう横尾さんがうっかり間違うはずがないのです。

 

ここから先は完全に私の想像です。「産声」はもちろん、赤ちゃんが産まれた時に初めてあげる泣き声のことですが、新しいことが始まる時にも、比喩的に「○○が産声をあげる」と使われます。おそらく今回のプレバトの収録は12月下旬ごろ。制作が発表されてから2年3か月かかった舞祭組の1stアルバムがようやく産声をあげ、待望のツアーが産声をあげようとしている時です。難産の末にようやくあがった産声を、メンバーも、スタッフさんも、きっと心暖まるような気持ちで聞いているのではないでしょうか。あるいは、アルバム発売直後のハイタッチ会。長時間屋外のステージでたいへんだったことと思いますが、アルバムの産声を祝して集まったファンの皆さんの笑顔に、きっと寒さも忘れるほど暖かな気持ちになったのではないでしょうか。そのことが、横尾さんの頭にあって、この俳句が産まれた。「産ぶ声」の「ぶ」は、舞祭組の「ぶ」…と言ったらさすがに深読みしすぎでしょうか。でもそう思ってこの句を見返すと、「人」を詠もうとした横尾さんのめずらしい試みも、「皆」という漠然とした言い方も、「産ぶ声」を「や」で強調した意味も、寒がりな横尾さんが冬なのに暖かさを詠んだ理由も腑に落ちる気がします。


結果は7位で、横尾さんは本当に悔しそうでした。1位の千賀さんの句はとてもすばらしかった。この2時間スペシャルの最後に、キスマイ対決を残してくださったスタッフさん、濱田さんの采配に、番組から二人に寄せる期待を感じました。そしておそらく横尾さんは、発表の順番からおそらく途中で自分の負けを悟って、大口叩いてヒールに徹していって、それも素晴らしかった。今回はこういう結果でしたが、ここからまた新しい物語が幕を開けるのだと思います。


横尾さんの俳句の時にBGMでSmileが流れていたのも胸を打たれました。

 

何かに押しつぶされそうになっても、それを跳ね返す強さを持ってよ!
君にできないことは無い!君は君らしく君で居れば良い!

 

――Kis-My-Ft2「Smile」 

 

結果はどうであれ、私は横尾さんらしい横尾さんの俳句、大好きです。
番組を見ながら、やっぱり私は横尾さんが好きだなと改めて思った年始でした。
今年も横尾さんの俳句がたくさん聞けますように。