みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

Yummy!!聴きました!

Kis-My-Ft2の7thアルバムYummy!!発売おめでとうございます。

 

Yummy!!(DVD付)(初回盤A)

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Yummy!!(DVD付)(初回盤B)

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Yummy!!(通常盤)

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試聴を避けて、発売になってから通して聴いたのですが、感想を一言でいうと「…大人!!」。ヤミーというかわいらしい語感や、ポップなロゴ、スタブロが伝える「キスマツ荘」の断片からして、カラフルで元気いっぱいでトンチキなアルバムを勝手に想像していました。しかし、フタを開けたらめくるめく大人の世界!!

 

 

感想を1曲ずつメモしておきます。

 

*****

 

♪“7th”Overture

そう、こういうポップでちょっとレトロな感じで、女の子が「Oh!Yummy!!」って言ってるのが、私がこのアルバムに持っていたイメージだった。

 

♪Invitation

誕生日に今年も行きつけのレストランでお祝いしてもらうんだと思ってたら、リムジンにタキシードで迎えに来て、ホテル高層階の高級フレンチに連れて行かれたような感じ。コンサートのオープニング(ですよね?)に「生涯忘れられない夜にしよう」って誓ってもらえるなんて、素敵すぎる。なんだかものすごくSMAPみを感じる。

 

♪Mr.Star Light

キスマイの曲はギラギラしている曲が多いのだけれど、これは正統なキラキラアイドルソング!自虐もおもしろくて好きだけど、「輝き放つオレら」って自分で言うの、1周回った感があってよかったって思う。さらに歴代キスマイ曲のタイトルが歌詞につめこんであって、この曲が嫌いなキス担がいるだろうかという感じ。ローラースケートで駆け抜けていくような曲。

 

♪PICK IT UP

シングル曲がアルバムに収録になって、久しぶりに聴き返してみると、よく聴いていた当時の気持ちが蘇りますね。この曲を初めて聞いたのはちょうど1年前の藤ヶ谷さんのドラマだった。あのドラマの中の藤ヶ谷さんの「いろいろ考えたんですけど、僕は信じることにしました」っていうセリフに、当時の私はものすごく励まされたことを覚えてる。

 

♪Break The Chains

舞祭組の4人がアルバムとツアーでラップをものにして、キスマイに戻ってきた!キスマイがまた一つ進化した!そのドラマが、自分を縛る鎖を「僕が壊してあげる」じゃなくて、自分で壊せと突き放す歌詞に合っていることに痺れる。キスマイの可能性がまた一つ広がった気がする。

 

♪Toxxxic(藤ヶ谷さんソロ)

あまりに意外過ぎて、途中までこれが北山さんのソロなんだと思ってた。昨年は「この先どれぐらい一緒にいれるの?」という藤ヶ谷さんの心の悲鳴に胸を打たれ、すっかり情にほだされていたのですが、そうだった、忘れてた。この人セクシーキングなんだった。「叫べ」でも「叫んでよ」でもなく「叫びなよ」って言うのが藤ヶ谷さんらしい。

 

♪蜃気楼

大人の世界。淡々と日々を送る中で、不意に胸を突きあげる終わった恋の喪失感。それを嘆くでもなく、誤魔化すでもなく、感情の波が通り過ぎるのを一人で堪えて、また何事もなかったように日常に戻っていく感じ。もーこんな曲まで歌えるようになっちゃって…。

 

♪カ・ク・シ・ゴ・ト(北山さんソロ)

人呼んで「国民の元カレ」北山さんの本領発揮!もう第一声から事件。チャラいんだけど「運命」「必然」って理屈をつける真面目な感じとか、色気と共にだだ漏れる昭和感とか、もうまさにThe北山宏光って感じ。

 

♪セルフィー

キスマイ×夏の恋の曲と言えば、一昨年はメガホン振り回しながら、炎天下キミとHagしたいKissしたいだったし、去年はタオル振り回しながら、一目ぼれして胸にズッキューンだったというのに、今年は、誰も知ることのないBeachに招待してくれるなんて、いつの間にこんな大人になっちゃったの??(しかもそこでやることは自撮り。)「二人きりの一枚を撮ろう」という歌詞のところ、コンサートではきっと楽しいことをやってくれそうな予感。

 

♪青春Don’t Stop!!

ダメだ。全く泣く曲ではないのに泣ける…。アイドルグループというのも「青春」で、それは「終わらない青春」と言えば美しいけれど、「終わらせられない青春」と言えば地獄。最近のジャニーズグループを巡る二つの大きな事件と重ねないわけにはいかなくて、自分だけの意志で終わらせることはできないのに、少しでも気を緩めると急に終わってしまうかもしれないやっかいなこの「青春」を、メンバーはどう感じているのだろう。Don’t Stopって「止めるな」という命令なのか、「止まらないでくれ」という願望なのか、「止めてはいけない」という戒めなのか。

 

♪Super Tasty!

アルバムの代表曲というとこの曲になるんですかね。楽しい曲なんだけど、単にメジャーコードだけでなく、マイナーコードも使ってあって、甘いだけじゃなくて、渋さや苦みもあってこそのTasty!という感じがする。そして横尾担としては、横尾さんが「Break it Down 4」って言いながらセンターに躍り出てくるのがアツすぎる!

 

♪Clap-A-Holics(玉森さんソロ)

玉森さんすごい。こんなの街なかでかかってても「洋楽?あれ?日本語?」と思って、絶対玉森さんの曲って気づかない。「CD買ったりコンサート行ったりはしないけど、キスマイでは玉ちゃんが一番好きかなぁ、かわいいし」と思ってる人はいっぱいいると思うのですが、そういう人に何とかしてこの曲を聴かせたい。そして沼に沈めたい。

 

♪FREEZ

こんなカッコいい曲がこの世にあるなんて…。何というか、キスマイが7人いることの意味みたいなものをすごく感じた。歌いこなすのがすごく難しい曲だと思うのですが、7人で持ち場を守ってしっかり戦っている感じがする。そして全く予想もしなかったところから飛んできて爆発する横尾さんの声!!なんかもう、本当にありがとうございます。

 

♪赤い果実

アルバムにはそれまでに発売されたシングル曲も収録するという決まりにしてしまうと、シングル曲がアルバムのコンセプトに染まずに浮いてしまうということは往々にしてあることだと思うのですが、この曲は、曲のテイストも、「赤い果実」というタイトルも、歌詞に出てくる「闇」も、まるで最初からこのアルバムに入れることを想定していたみたいにぴったり。

 

♪REAL ME

対決したり(Fire!)、絆を確かめたり(証)していたキスマイの最強シンメがついにタッグを組んで戦い始めた…!!しかもそれが愛のための戦いだなんて。でも戦い方はガチでマジで、ここでも溢れ出る昭和感。

 

♪友+情を、くっつけて

こんなんずるいよ…。タイトルだけ発表された時は、きっとみんなでわちゃわちゃする明るい元気な曲だと思ってたのに、今、キスマイが大人の友情を真正面から歌うなんて、不意打ち過ぎる。私もちょうど今、職場で一緒にがんばってきた仲間と人事異動で離れてしまったんだけど、キスマイが「友+情」って優しく歌うから、私、一緒に笑えて泣けて、一緒にくじけた友達ができたんだなって本当にかみしめてる。

 

♪HAPPY☆DAY

アルバムラストにはどんなエモい曲を持ってくるかと思ったら、一昔前のグループサウンズみたいな曲持ってくるなんて、いつもこんなふうに予想を軽く超えてくるキスマイが大好き!「殴らせて」と思うほど腹が立つことや、3回も迎えに来るの忘れられたりすることがあるのに(初回A盤収録Kis-My-TVより)、「僕らは毎日Smiley days」って歌えるキスマイが本当に大人。特別いいことが起こらなくったって、ご飯食べて、風邪ひいてなかったらそれはHAPPY☆DAY!!

 

♪We are キスマイ!

ついにキスマイにも「優しい北山くん」と「素敵な藤ヶ谷くん」以外の情報が盛り込まれたメンバー紹介ソングが!と思ったら、紹介盛り込みすぎて早口言葉になっているのはご愛敬。disり合いの歌詞だけど、キスマイ7人が「We are キスマイ We love キスマイ」って歌っている平和な世の中がいつまでも続きますように。

 

*****

 

大人っぽい曲が多かったという点でも、メンバーが成長して(特に舞祭組でアルバム、ツアーを成功させたのが大きかったと思う!)表現が広がったっていう点でも、新しいキスマイ、進化したキスマイ、大人になったキスマイを感じたアルバムでした。

 

考えてみれば、「おいしい」とは成長の記憶。初めてチョコレートを食べた時、初めてコーヒーを飲んだ時、初めてカウンターでお寿司を食べた時…。いくつもの「初めての味」を重ねて私たちは成長してきたのでした。そして味覚は不可逆。誕生日にファミレスで好きなものを注文することが一番のごちそうだと信じていたあの頃にはもう戻ることはできない。

 

キスマイを応援していると、酸っぱいものや苦いものを出されることもあるんだけど、でもいろんな味を取り混ぜて、最後には絶対最高のレシピができるって信じてる。9回の裏で大逆転するその時まで、私も青春を止めないでついていきたいと思います。