みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

感じるままに輝いて ―――12月6日横尾さんの俳句に寄せて

12月6日プレバトは、7月以来約半年ぶりに横尾さんが通常回に登場しました。予告で「足袋汚し」という上五が「思い出を詠んだ」と紹介されたので、きっと靴下で走り回ってお母さんに怒られた、無邪気な子どもの頃のことを詠んだのかなと思って放送を楽しみにしていました。そしたら披露されたのは全然無邪気な俳句じゃなかった。

 

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2018.12.6 お題「師走の銀座」

 

足袋汚し 初日輝き 演舞城

 

季語:足袋(冬)

演舞城…2006年に初演された滝沢さん主演の時代劇ミュージカル「滝沢演舞城」のこと。Kis-My-Ft2全員では2006年と2007年に出演。会場は新橋演舞場

 

 

年内で表舞台から引退してしまう滝沢さんへの想いを込めた、渾身の一句に胸が詰まった。おそらく横尾さんは、年内最後の出演で、ここしかないと思って滝沢さんのことを詠んだのだと思います。TV誌で夏井先生が横尾さんの俳句について「今の自分にしか詠めない青春性が乗っかると一化け、二化けする」とおっしゃったのは去年の秋でした。今日の盛り付けは滝沢演舞城に一緒に出演していたA.B.C.-Zの河合さんへのおもてなしを想定したものだったし、滝沢演舞城は横尾さんにとってまさに「青春」だったのだと思います。

 

昇格試験の結果は残念ながら「現状維持」。先生からは「輝く」という言葉が「散文的」とご指摘がありました。これまでも先生から「主観的」「説明的」と指摘されることは多かったので、おそらく横尾さんも「輝く」という言葉は悩んだのではないかと思います。それでも「輝く」という言葉をどうして外さなかったのかを考えた時に、Yummyコンサートの最終日にアンコールで歌った「感じるままに輝いて」を思い出しました。アンコールを決めるにあたって、安易に多数決をとったりせず、7人で今までのこともこれからのこともよく話し合って決めたこの曲。歌詞の「何回も何回も転んで 何回も何回も立ってきた」「何度も何度もあがいて 何度も何度も信じて」「何十回何百回願って 何千回何万回夢見て」ってまさに青春時代の横尾さんやキスマイの姿で、その思いを込めた「輝」の一字なのではないかと思いました。

 

10月あたりから、「君、僕。」宣伝のゲスト出演や、オールナイトニッポンプレミアム等で、横尾さんがラジオ番組に出るたびに、できるだけその場にいないメンバーの名前を言うように心がけているのを感じます。先日のANNPに北山さん藤ヶ谷さんと出演された時は、冒頭で千賀さんに電話し、焼酎のCM絡みで二階堂さんの名前が出て、観劇の話題で宮田さんの話題が出た後で、恋愛相談のメールを読んだ時に「こんな時玉森裕太がいてくれたらバシッと言ってくれるんでしょうね」と横尾さんがおっしゃったのは絶対狙っていたと思う。そんな横尾さんが、稽古を一生懸命するということを言うなら他にもいろんな言葉がある中で、「足袋汚し」と「足」の字を使ったのは、Kis-My-Ft2を重ねていると読むのは深読みし過ぎでしょうか。

 

青春時代に、何回も何回も稽古を重ねる中で、何度転んでもまた立ち上がって輝くことを教えてくれた滝沢さんに感謝し、その思いをKis-My-Ft2全員でしっかり受け継いでいくという決意をこの俳句に感じました。