みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

また明日 ―――4月25日横尾さんの俳句に寄せて

先日、プレバト春光戦があったばかりなのに、今日の通常回に横尾さんが登場して、ひと月にふたつも横尾さんの俳句が披露される喜びと緊張感に打ち震えつつ、番組を見ました。

 

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2019.4.25 お題「ゴールデンウイーク」

 

10日間 おろすの忘れ 春眠

 

現状維持

季語…春眠(春)

春眠…春の心地よい眠り

 

発表された瞬間びっくりした。俳句というものは、季語を入れるため、自然の風景を詠むことが多くなり、その結果、美しい情景や繊細な感情が表現されがちなもの。これまでの横尾さんの春の俳句も、花万朶とか八重桜とか花衣とか、美しい季語とともに美しい情景が描写されていました。それが今回は、ゴールデンウイークに銀行が閉まるのに、お金をおろすのを忘れていて、何もできなくなって不貞寝するという、とっても人間らしい俳句。横尾さんがこんなユーモラスで人間的な俳句を詠むのは初めてで、俳句の持つ伝統美や格調の高さを敢えて捨てる、新たなチャレンジだったのかなと思います。

 

中七は正しい文法だと「おろすのを忘れて」ですが、「おろすの忘れ」とちょっと乱暴な表現にしていることや、梅沢さんや夏井先生にはちゃんと書けと言われたけれど、目的語を書かないことや、下五を「春眠や」「春眠よ」と切れ字を入れて五音にせずに、字足らずでばっさり切っていることが、お金をおろし忘れたけれど、自分の責任だから誰かに腹を立てるわけにもいかず、寝るしかなくて、投げやりになっている感じや不貞腐れている感じがよく出ていて、おもしろいなと思いました。

 

上五の「10日間」は、算用数字を使ったのを漢数字に直されていましたが、舞祭組のアルバム発売の時には「道しるべ」を使って一句詠んだ横尾さんのことだから、敢えて俳句の伝統や常識を破ることで、ヤンチャ感(8thアルバム「FREE HUGS!」のテーマ)を出しているのと、4月から始まるキスマイ初のゴールデンレギュラーである「10万円でできるかな」(テレビ朝日系月曜20:00~)を掛けているのかなとちょっと思いました。

 

キスマイは、去年の8月10日から、全員で毎日ジャニーズwebの個人ページを更新しているのですが、玉森さんと横尾さんはその前から自主的に毎日更新をしていて、私のメモが正しければ、横尾さんが写真館かキスログのどちらかを毎日必ず更新し始めたのは、去年のちょうど今頃。でも1年以上前の私に「横尾さんが毎日web更新するよ」って言っても絶対信じなかったと思います。それまでの横尾さんは、更新も月1回とかで、仕事とプライベートは絶対分けたい人だったのだと思う。(そんなクールな横尾さんも好きだったけど。)それが、いったいどういう心境の変化があったのかわからないけれど、毎日、食べたいものや思っていることを言ってくれて、見た景色をシェアしてくれるようになって。キスログも情報解禁のタイミングがあって、書いちゃいけないこともたくさんあるだろうし、写真も写りこみとか気にしなきゃいけないことがたくさんあるだろうし、私たちがインスタやブログ更新するのとは訳が違うと思うんですよ。だけど毎日「また明日」って言ってくれて、本当にまた明日会えることに、この1年間何度救われたかわからない。心から感謝しています。

 

昨日発売されたKis-My-Ft2の8枚目のアルバム「FREE HUGS!」通常盤にはメンバー全員のソロ曲があって、横尾さんのソロは、「キャッチボールをしよう」。何のてらいもなく、お父さんへの感謝と愛情をストレートに歌い上げた横尾さんの歌声が、強く胸を打ちました。

 

ソロ曲でも、俳句でも、格好つけたり飾ったりせずに、今の自分をそのまま歌った(詠った)横尾さんのチャレンジは、1年間自分を見せ続けてきたからこそ開けた新境地なのではないかと思います。いろんな表現を身に着けて進化していく横尾さんを、これからも見守っていきたいと思います。

 

横尾さん、また明日。