みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

風に乗り高く舞うように幸せよ広がれ ―――3月26日横尾さんの俳句に寄せて

3月26日のプレバト俳句査定は、通常回では昨年の9月以来半年ぶりに横尾さんが登場しました。プレバトに出る時は放送日を意識するとおっしゃっていた横尾さんが、Kis-My-Ft2の9thアルバム「To-y2」発売の翌日となるこの日にどんな俳句を詠むのか、緊張して番組を見ました。

 

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2020.3.26 お題「校舎と桜」

 

風光る 硬式グラブ 縛る紐

 

現状維持

季語:風光る(春)

風光る…春風が光り輝くように感じられる様子。

硬式グラブ…硬式野球用のグラブ(グローブ)。新しいものは紐などで縛って保型をする。

 

披露された瞬間、横尾さんらしいと思いました。横尾さんは野球少年で、昨年には「キャッチボールをしよう」というソロ曲を歌ったほど野球に思い入れがあります。野球の場面を描くなら、苦しい練習や、華々しい勝利や、涙の敗北、いろんなドラマがいくらでもあるというのに、新しいグラブをひもで縛って保型するという、地味な、でも大切な作業にスポットを当てるのは、野球をやっていた人にしか行きつかない発想だと思いました。野球少年が、憧れていた野球の名門高校に受かって、入学を待つ春休みに新しい硬式用のグラブを買ってもらって、早く練習したいとうずうずわくわくしながら丁寧に新品のグラブを縛っている様子が目に浮かびました。夏井先生は、「縛る」ではなくて「締める」と直していらっしゃいましたが、「締める」だと大きさを調整するためにグラブに付いている紐(グラブレースというらしい)を締めることになってしまうのではないでしょうか。

 

この収録の日は、春のセンバツ高校野球の中止が決まった前か後かはわかりませんが、その前から開催は危ぶまれていて、「休みができたら甲子園を見に行きたい」とおっしゃるほど高校野球好きな横尾さんも、きっと気を揉んでいたことと思います。わざわざ「硬式」として、野球少年なら誰もがしたことがある作業に光を当てたのは、横尾さんからの高校球児へのエールなのかもしれないと思いました。(中学生は軟式野球。)

 

昨日は、Kis-My-Ft2の9枚目のアルバム「To-y2」の発売日でした。3月7日のオールナイトニッポンプレミアムで、アルバムのコンセプトやリード曲については横尾さんが軸になって決めたというお話がありました。ファンへのプレゼントということで「トイズ(おもちゃ)」という意味を込めて、アルバムタイトルは「To-y2」。そのリード曲「To Yours」は「君へ」という意味であると同時に、文字を削ると「Toys」になるという発想に胸が熱くなりました。

 

その「To Yours」の歌詞には、「風」と「光」が登場します。

 

暗闇にいたって 君が照らすから いつも光は側にあった 

 

風に乗り 高く舞うように 幸せよ広がれ 

横尾さんがこの歌詞を意識して「風光る」という美しい季語を選んだのかどうかはわかりませんが、横尾さんからのプレゼントだと思うことにします。

 

ただでさえ春は年度替わりと人事異動でたいへんなうえに、今年は新型コロナウイルスのせいで、たくさんの楽しみが奪われ、世の中自粛や買い占めやでぎすぎすしていて、暗い気持ちでふさぎ込んでいたのですが、昨日キスマイのアルバムを聴き、今日テレビで横尾さんが笑っているのを見て、どれほど救われたかわかりません。私にとって横尾さんやキスマイは暗闇を照らす光なのだと改めて思いました。どうか、光る風に乗って、幸せが広がって、早く平和な世の中に戻りますように。

 

To-y2(CD+DVD)(初回盤A)

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  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: CD
 
To-y2(CD2枚組)(通常盤)

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  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: CD
 
To-y2(CD+DVD)(初回盤B)

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  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: CD
 

本日BGMでも流れていました、夏井先生の俳句を横尾さんと千賀さんが歌った「王国の蝶」は通常盤のみの収録です。