みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

幸せはこれからもこの場所にある ―――4月9日横尾さんの俳句に寄せて

今日4月9日は、Kis-My-Ft2 LIVE TOUR2020 To-y2 初日のはずだった日。本当なら今ごろTwitterに流れるツアーレポを、ニヤニヤしながらテレビと交互に見ていたのになと思いながら、プレバト春光戦を見ました。

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2020.4.9春光戦 お題「不動産屋」

夕桜 新居の床に 宅配ピザ

春光戦8位
季語:夕桜(春)
夕桜…夕方に見る桜

やっぱり横尾さんの俳句の、ぱっと物語が広がる感じが好きです。引っ越してきて荷ほどきしながら、買い物に行く時間もないので宅配ピザを頼み、まだテーブルも食器も出してないから、ちょっと行儀悪いけどまあいいか、と床に置いたまま食べる。ふと見るとまだカーテンもかかっていない窓の向こうは夕日に照らされた満開の桜で、新生活が楽しいものになりそうな予感がする…。読む方にも情景が確実に伝わる、素直な俳句だと思いましたが、夏井先生に「夕桜 荷解く床に ピザ広げ」と直されると、確かに動詞を使うことで引越の慌ただしさが表現されるようになりました。

そして思ったのは、横尾さんが時間帯がわかる俳句を詠むのは結構珍しいということ。プレバトでは40句近く披露してきましたが、はっきり時間帯を示す語を使っているのは、「風止みて闇の深きを雪舞えり」「夜に入りて雨となりにし花万朶」「秋の暮街路に鳩のふくみ声」ぐらいかな。時間帯がわかる「夕桜」という季語を使ったのがとても意外でした。

夕方と言えば、今日、ツアーで披露されるはずだった曲の中にも、夕方を歌った歌詞が出てきます。アルバム「To-y2」の中からこの2曲。

♪Letting Go
夕方にベランダで明日の予定 We were talking all night

 

♪memento
坂道を彩る夏の匂い 夕闇映える秋桜の赤

 

そして、Johnny's World Happy LIVE with YOUで披露されたこの曲も、おそらくセトリに入っていたのではないかと思います。

♪Mr.FRESH
沈む夕日を合図に 頭空っぽ 準備はOK?

 

この歌詞を意識してこの俳句を詠んだという解釈はさすがにこじつけすぎですが、レコーディングやツアーのリハーサルで繰り返し曲を聴いて、無意識のうちに横尾さんの頭に夕方の情景が浮かんだのだったらいいなと思いました。

世間は暗いニュースであふれ、私の周囲の人たちも余裕を失ってみんなイライラしていて、気が滅入る毎日ですが、今日は一日中「♯エアToy2」で笑わせてもらいました。開かれるはずだったコンサートを妄想してツイートするのですが、アルバムの1曲にすぎないはずの「MAHARAJA」要素が強すぎて、うちわがターバンだとかペンライトがナンだとかセットがタージマハルだとかトロッコが象とラクダだとか、完全に大喜利状態で面白すぎました。私たちを笑顔にするために、ブログを更新してくれたり、You Tubeでライブしてくれたりするキスマイや、逆境も笑いに変えるたくましいキス担たちに励まされて、なんとか私もがんばろうと思える気がします。

そして、前回冬麗戦で優勝しても「まだ俳句が武器とは言えない」(日経エンタテインメント)、今回の結果に「調子に乗っていました」とおっしゃる横尾さんのストイックさも、私をがんばらせてくれる要因です。もしキスマイや横尾さんを好きでなかったら、私はこの困難をどうやって乗り越えていたのだろう。「僕が望むような幸せはこれからもこの場所にある」*1から、これからもキスマイと横尾さんを応援し続けたいと思います。

*1:Kis-My-Ft2「夕空」