みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

どんなもんだい成長しまくりだろう ―――10月29日横尾さんの俳句に寄せて

いよいよ始まったプレバト金秋戦予選。最近の横尾さんは2回連続昇格、東大王戦も勝利して成長しまくってるし、秋の横尾さんは名句が多いし、予選Bブロックは名人が横尾さんだけだから大丈夫でしょう!!と余裕で番組を見始めたのに、番組の構成がうますぎて、どんどん不安を煽る展開で、震えて震えて、最後は毛布かぶって見ていました。

 

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2020.10.29 お題「ピアノ」

 

休暇明 アルトのビブラート 太し

 

金秋戦 予選Bブロック1位通過

季語…休暇明(秋)

休暇明(きゅうかあけ)…夏休みが終わって2学期が始まること

太し…「太い」の古語表現。幅が広いこと、しっかりしていて動じないこと

 

 

全体で17音ではあるけれど、中七下五を大胆に崩したチャレンジングな句。ソプラノ、アルトが女声で、テノール、バスが男声じゃなかったっけ…?と思ったのですが、調べてみたら、小学生や中学生の混成合唱では、ソプラノ、アルト、男声に分かれていることが多く、声変わり前の男子はソプラノやアルトを歌うこともあるそうです。夏休み前はソプラノを歌っていた男の子が、2学期が始まったら声変わりしてアルトを歌うようになった。でもまだ男声パートではないという、成長の過程の一瞬を見事に切り取った句だと思います。

 

声変わりをして歌のパートが変わったという情景は、凡人でも思いつけそうですが、うまいと思ったのはそれを「ビブラート太し」と表現したこと。ただ「声が大きい」だけなら無邪気な感じになってしまいますが、「ビブラート」という語で、夏休み中に旅行や芸術鑑賞なんかをして、一段と表現力が高まった感じがします。「太し」もただ単に声が大きいだけではなく、しっかりしている、揺るがないという意味もあるので、堂々と歌っている感じをよく表しています。夏休みの間に、体が変声期を迎えただけでなく、心も一段成長したことがよく描けている句だと思いました。

 

横尾さんは「合唱コンクールで…」とおっしゃっていましたが、横尾さんにとって「歌」は学校というより、ジャニーズJrのレッスンでのイメージが強いのではないでしょうか。デビューを夢見て、歌にダンスに切磋琢磨するジャニーズJrたち。久しぶりのレッスンで歌ってみたら、アイツは急に歌が上手くなって、ビブラートもかけられるようになっている…。今日は北山さんにも麻里子様にも歌が苦手なことをいじられた横尾さんは、多感な成長期だったJr時代、そんな状況をどう思っていたのかなとふと思いました。そして、その相手は、ほぼ同期、ほぼ同年齢、友人でもあり、ライバルでもあった藤ヶ谷「太」輔…と読むのはさすがに無理があるでしょうか。

 

結果が出てみれば、順当すぎる1位通過ですが、今日のプレバトは本当に心臓に悪かった!特に右上のテロップが横尾担を殺しにかかってましたよね。ずっと「本命キスマイ横尾は?位」とか「冬の王者横尾がア然」とか出ていて、本当にドキドキしました。そこに添えられる横尾さんの写真もうつむいていたり、顔を上げていたり。それだけ、番組に欠かせない存在になっている横尾さんを誇りに思います。そして、お題がピアノということで、俳句披露の時にその人にちなんだワンフレーズがさりげなくピアノで演奏されるのもとてもよかった。北山さんはEverybody Go!で横尾さんは王国の蝶でしたね。そんなプレバトで2週間後、金秋戦本選で、また横尾さんの俳句を見ることができるのが、とても楽しみです。