みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

Luv Bias聴きました!

約半年ぶりとなったKis-My-Ft2、27枚目のシングル「Luv Bias」発売おめでとうございます!

 

Luv Bias (CD+DVD)(初回盤A)

Luv Bias (CD+DVD)(初回盤A)

  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2021/02/24
  • メディア: CD
 
Luv Bias (CD+DVD)(初回盤B)

Luv Bias (CD+DVD)(初回盤B)

  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2021/02/24
  • メディア: CD
 
Luv Bias (CD)(通常盤)

Luv Bias (CD)(通常盤)

  • アーティスト:Kis-My-Ft2
  • 発売日: 2021/02/24
  • メディア: CD
 

ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」の主題歌ということで、毎週ドラマを楽しみに見ています。毎回本当に良いタイミングで、良いバージョンのLuv Biasが流れるのが心地よくて、本当に素敵な曲だなあと思います。世の中、潤之介派と中沢先輩派に分かれて盛り上がっていますが、私は断然半田副編集長派!!私も「できそこないでも、いないと困るもんだなぁ」って言われたい!!

 

曲の感想を記しておきます。

 

♪Luv Bias

まず思ったことは歌声がきれい!7人の声がぴったりそろっていて、聞き取りやすい。一人で歌っているようなクリアさと複数で歌っているような暖かさ、柔らかさが同時に表現されている。シンプルなメロディーのように聞こえるけれど、音数が多く、16分音符と3連符が絡んだリズムが複雑なので、ここまでぴったりそろえるのはすごいことなのだと思います。もちろんavex様のミキシングの技術もあるとは思いますが、これがデビューして10年間、7人で一緒にやってきたことの重みなのだと思いました。

歌詞は全篇王道ラブソングの世界なのですが、単なる甘々のラブソングではなく、「聞き飽きた」「不合理で拙い」「痛むほど」というようなマイナス表現がところどころに入ることではっとさせられます。タイトルの「Bias」からして、「偏見」「思い込み」と訳してしまえばマイナスイメージだけれども、そもそも愛とは誰かを偏重して想うことだし、誰にでも優しいのは良くないのかというドラマの内容にもつながる。考えさせられる単語だと思います。

それから、印象に残るのは何と言っても「ミルフィーユ」。「未来」とか「空」とか「光」とか漠然とした言葉が多い中で、ここだけ具体的なものの名前なのが引き付けられます。抽象的な表現で聴く人の共感を得ておいて、ここで具体的に言うことでリアルさが増します。また数あるケーキの中でミルフィーユという選択も絶妙。あんな食べにくいものを彼氏の前で食べられるなんて、女子力高いか天然のどちらかと見た。

現実の世界には何の救いもなくて、「こい」と打ったら「故意」「濃い」「来い」と変換されるぐらい、私にとって恋は遠い日の花火だけれど、歌詞に描かれるいとおしさも、切なさも、痛みも、全部共感できるから、私は横尾さんのことを好きになってよかったと心から思いました。たとえ、世界はそれを愛とは呼ばないんだぜと言われたとしても。

 

♪NAKED(初回盤A)

焦りや怒りなど、剥き出し(=NAKED)な感情をぶつけるような歌詞。Luv Biasの、どこまでも優しくて暖かい歌声から一転して、とがってギラギラした歌声になるのが、エフェクトのおかげもあるとは言え、すごいと思います。ソロでどんどん歌割が変わっていくのですが、メンバーの歌声が個性的で、ずっと聴いていても飽きない。私はHipHopやラップのことは何も分からないのですが、それでも韻が心地いいのはよくわかります。こういう世界観を表現する時、昔だったら特効打ちまくりの「オラオラ曲」になったと思うのですが、こんな洗練された曲ができるのが大人の表現という感じがする。


♪Original Color(初回盤B)

ラブソングもオラオラ曲もちょっとお腹いっぱい…という時に、心にそっと寄り添ってくれるようなキスマイのニュートラル曲(勝手に命名)大好きです。(例・タナゴコロ、All Around the World等。)歌詞の内容が「種」の「君だけの色、君だけの形で君という花を咲かせてほしい」と呼応しているように感じました。歌い出しの「キミは君でキミの」という歌詞も、「種」からつながっているように感じる。人と同じでなくていい、下手だっていい、間違っていたっていい、という歌詞が、普通のアイドルとは違う茨のアイドル道を転がって、ここまでたどり着いたキスマイに歌われると、一層心にしみる気がします。

 

♪Big Wave(通常盤)

恋の始まりを歌った爽やかなラブソング。でも、イケイケ、ノリノリ!という感じではなくて、「二度と恋はしないと約束したけど」とか「打ち明けたいこの想い」とか、ためらうような歌詞が大人の恋という感じがします。サビの地声と裏声を自由に行き来する感じが耳に心地よい。歌詞の世界は「僕とキミ」のラブソングなんだけど、少年倶楽部premiumでニコニコわちゃわちゃしたパフォーマンスを見たおかげで、キスマイがBig Waveに乗ってどこまでも行けるような気がする。

 

*****

4曲とも大人の表現、という感じがします。Luv Biasは大人の包容力。NAKEDは大人だからこそ感じる焦燥や憤り。Original Colorは大人だから認めあえる多様性。Big Waveは大人ならではの慎重さと勇気。勢いとかノリとかではなく、丁寧に、冷静に、でも心の奥で情熱は燃えている。こういう曲も10年目だからこそ歌えるのかなと思います。

 

心のブレーキを外して、BigWaveに飛び乗ったキスマイが、この先どんな色の花を咲かせるのか、キスマイを偏愛して見守っていきたいと思います。