みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

Fear/SO BLUE 聴きました!

Kis-My-Ft2、28枚目のシングル「Fear/SO BLUE」発売おめでとうございます!!!!!!!

 

 

デビューしてからずっと年にシングル3枚、アルバム1枚というペースが続いていたけれど、コロナ禍でそうもいかなくなった今、新曲が発売できることは、当たり前ではない幸せなのだと、改めて気づかされます。こうして楽曲ができ、CDが発売されて、手元に届くことの奇跡を噛みしめながら聴きました。感想を書き留めておきます。

 

♪Fear

愛を知ることによって生まれる「恐怖」や「葛藤」をテーマにした切なくてダークな曲。北山さん主演の恋愛サスペンスドラマ「ただ離婚していないだけ」のために書きおろされた主題歌。今までになかった曲想で、デビュー11年目に突入したキスマイの新境地となりました。

 

曲調がダークで、歌詞も「消える」「冷える」「沈む」「痛み」「許さない」「影と嘘」など、マイナスイメージの言葉が多い中、「桜」「星」「照らす」などの美しい言葉がきらめく光のように差し込まれる。「滲む」「這う」「後退る」「縺れる」「蝋燭」など美しい和語が使われているのも印象的。「ただ離婚していないだけ」のストーリーと照らし合わせると「偽りなく生きる」という歌詞が意味深長。偽りなくすべてが明らかになると、身の破滅しかないのですが、いったいどうなるんだろう…。

 

メロディーは、「永遠は知り得『ま』すか」や「舞い風に乗『り』」など、普通こうなるであろうという進行を裏切って音がポーンと跳ね上がるのが、聴く方をドキっとさせて、この曲の個性を際立たせています。1番を全員のソロで歌い継ぐという構成も、シングル曲では初めてで、これも11年目の挑戦なのだと思います。こうやって聴くと、改めて1人1人の歌声の美しさと個性、7人で合わさった時の声の美しさを感じます。

 

そしてMV!ダンスも7人での撮影もなく、リップも最小限で、セットもシンプル。一人ずつの表情だけで見せるという大胆な試みとなりました。セリフも動作もないのに7人とも訴えかける力がすごくて、当たり前だけど、様々なステージやメディアで「表現者」として10年積み重ねてきたことの重みを感じました。

 

さらに、MVだけでも胸がいっぱいなのに、3形態同時予約特典としてMVのソロバージョンも7人分公開してくれるなんて、正気の沙汰ではないavex様からの福利厚生にいつも感謝しています。スタッフブログには「メンバーそれぞれ解釈して感情を表現しています」とか「追いかけたり、受け入れたり、逃してしまったり、メンバーそれぞれの表情にも注目です」とあるので、パフォーマンスの流れは7人同じでも、監督さんから言われることが違ったり、個人の解釈で表情を作る部分もあったりするのか?と思い、7人のソロMVを見た私の解釈を書いてみます。

 

北山さん:相手の本性みたいなものを目の当たりにして感じる恐れ。絶望しながらも冷ややかに受け止めて、相手の好きにさせている。

千賀さん:相手の豹変に対する困惑や驚き。思い通り、予想通りにならない、先が見えないことの恐怖。

宮田さん:絶望で感情を失う。何とか正気を取り戻し、受け入れようと思った瞬間に相手は去っていく。

横尾さん:自分の罪に対する恐れ。相手がしたことでも、そうさせてしまった自分、気づかなかった自分への罪悪感。相手からの仕打ちを受け入れることで赦されようとする。

藤ヶ谷さん:自分の運命に対する恐れ。何度恋愛を繰り返しても、真実の愛が見つけられない。目の前の相手というより、もっと遠くを見つめている気がする。

玉森さん:愛する相手からひどい仕打ちを受けたことの悲しみ。なんでこんなことするの?なんでこうなってしまったの?という尽きない疑問と悲しみ。

二階堂:受け入れがたい出来事への怒りや反発。でもそれも受け入れようと決めた瞬間に相手は離れていき、追いかけようとするが叶わない。

 

どうしても、普段の人柄や、ドラマなどで演じた役に引きずられてしまうので、見る人によって全然解釈が違うのではないかと思います。そういうのも含めて、いろんな新しい試みがおもしろいと感じました。

 


♪SO BLUE

Fearとはうってかわって、前向きな応援ソング。夢に向かって歩き出す人の背中をそっと押してくれるような歌詞と、解放感あふれる爽やかなサウンドが印象的です。合唱コンクールの課題曲になってもおかしくないような希望に満ちた歌詞とメロディー。特に「胸の高鳴りは希望の足音」の歌詞とメロディーが合唱曲っぽい。でも「澄みきった雲ひとつない」で1オクターブメロディーが上下するので、結構歌いこなすのは難しいのではないでしょうか。

 

歌詞の中では「重なった夢が動き出す」というフレーズが好き。7人それぞれ思い描く個人としての夢は違うのかもしれないけれど、それが重なりあった部分がKis-My-Ft2だと思うので、重なった夢が広がっていくことを願うばかりです。

 

そしてこの曲も、ソロでつなぐ歌割の斬新さ。フォーメーションとカメラワークで、全員がセンターになるのも、胸が熱い。これが私の「見たかった空」だと思いました。

 


♪Shining Ace

ウナコーワエースのCM曲。互いに守り、守られる存在である「君」とともに未来を目指す、疾走感あふれるナンバー。爽やかな曲なんだけど、マイナーコードで進行するところもあって、なんとなくちょっと懐かしい香りも感じます。

 

コーワ様には長くCMに起用していただいて、夏は虫刺されの薬、冬はカイロかマスクと、毎年CMタイアップ曲ができるのですが、おそらく歌詞が、過去イチ商品の特性に寄り添っている。(「また来年も会えるかな その時はまた頼ってもいいかい」等。「襲いかかる罠」も多分虫。)

 

「どんな未来でも」って[「Dream on」でも歌ってたけど、推している今が幸せだから、どんな未来でもかまわない。サブスク解禁や新しい歌割、斬新なMVなど、新しいチャレンジを続けていくキスマイの10周年の次のページも、応援していきたいと思います。