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みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

続・横尾さんの俳句で学ぶ古語文法

俳句

見ましたか、皆さん、6月9日(季語)の「プレバト!!」を!?(倒置法)

これぞ(切れ字)俳句の申し子(暗喩)、横尾渉!!(体言止め)

 

…はっ、失礼しました。横尾さんの俳句に感化されたものですから…。

 

木曜19時~毎日放送系列「プレバト!!」の俳句の査定ランキングで、無事に特待生3級に昇格した横尾さんの俳句、今回もすばらしかったですよね。

 

横尾さんのこれまでの努力の足跡はこちらにまとめました。 

mikanmoon.hatenablog.com

 

 

今回の俳句です。 

*****

2016.6.9 お題「東京駅と虹」

 

時間(とき)止まる 人と駅舎の 上に虹

 

特待生昇格試験(3級昇格)

季語:虹(夏)

駅舎…駅の建物

虹…体言止めにより余情を残す。

 

毎回思うのですが、駅と虹の写真を見て、そこに写っていない「人」を描くこの横尾さんの発想力!!慌ただしく行き来するサラリーマンや旅行者も、きっと虹を見上げて、束の間足をとめて安らいだ気持ちになるだろうという、横尾さんの温かい目線が感じられます。凡人だったらたとえ「時間止まる」を思いついたとしても、下五に持っていきそうだけど、上に持ってきたことで、いきなり時間が止まったような強い印象を与え、「何がおきたの?」と読み手を引き付ける効果をもたらしているのは、さすがの言語センス。「駅舎」というちょっと固い言葉も、煉瓦造りの東京駅によく合っています。雨があがり、太陽の光が射して、「人」と「駅舎」(人と、人が造ったもの)を包むような「虹」(大自然)というスケールの大きさも感じられる、希望に満ちた句。夏井先生もおっしゃったように、「時間止まる」で音も止まったように感じさせ、読み進めるにつれて、場面が駅であることが分かり、ざわざわした喧騒が戻ってくるような聴覚の仕掛けも見事。文句なしのワンランク昇格!

 

***** 

 

番組を見ていて、横尾さんが、俳句が紹介されるときに、おじぎをして目をきゅっとつぶったのと、「ワンランク昇格」と発表されてガッツポーズをした後、座りなおしてまた目をきゅっとつぶったのが印象的でした。きっと毎回すごいプレッシャーの中で俳句を作っているんですよね。今回、梅沢さんが俳句の本を22冊も読んだという話題の中で、横尾さんも「(俳句を作っていると)もうよくわかんなくなってくる。そしたら1回落ち着いて本を見て、こういうことなんだっていうのを。1回落ち着かないと書けないです」とおっしゃっていました。以前に東国原さんが「お題が出てから締め切りまでの2日間が地獄です」とおっしゃっていたことがありましたが、表現はゴールがないから、自分との戦いだと思うんです。「これでいいか」って思ってしまったら、そこでおしまい。「もっといい発想はないか、もっといい表現はないか」って、何度も直して、自分と戦った結晶がこの十七音なんだなあと思うと、横尾さんを尊敬せずにはいられません。

 

 私、評者の夏井いつき先生の「句会ライブ」に参加したことが、二回あります。プレバトが始まるずっと前のことです。初心者でもわかるように、参加者自身で作った12音と季語5音を組み合わせる「取り合わせ」のやり方説明をして、200人ぐらいの参加者全員ができた俳句を提出し、先生がそれを見て瞬時に判断して、優秀作品をいくつか選び、添削していくという方法だったと記憶しています。その時の、先生の200以上の俳句を的確にさばいていく迷いのなさ、添削の際の辛口の中にもあふれるユーモアや優しさがとても印象的でした。残念ながら私の俳句はちっとも上達しませんでしたが、その時の先生のパワーや愛情あふれる人柄はしっかりと胸に残っています。

 

そういうわけで夏井先生には勝手に親近感を抱いているので、プレバトでのご活躍、うれしく思いますし、その夏井先生が、横尾さんを誉めてくださるのも本当にうれしく思っています。

夏井先生!『絶滅寸前季語辞典』おもしろかったです!若き逸材、横尾さんを今後ともどうかよろしくおねがいします!