みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

キスマイと行きたい美術展2023

毎年この時期になると、各美術館の来年の企画展のラインナップが発表されるので、来年はどこへ行こうかと眺めながらニヤニヤしています。毎年、もしキスマイと一緒に行くならどの美術展か妄想しているので、今年もここに書き記しておきたいと思います。

 

 ↓昨年の記事はこちら

mikanmoon.hatenablog.com

 

♪ 北山さん

重要文化財の秘密(3/17~5/14東京国立近代美術館

エゴン・シーレ展(1/26~4/9東京都美術館

 

開館70周年を記念し、重要文化財に指定された作品だけを集めた豪華な展覧会。重要文化財は作品保護の観点から、常時展示されるわけではないので、珍しい作品がまとめて見られる貴重な機会です。「『問題作』が『傑作』になるまで」というコピーにも心惹かれます。今でこそ傑作と言われる作品も、発表当初は新しすぎて理解されないこともあったでしょう。そんな重要文化財作品と、アイドルの王道ではなく、道なき道を切り開いて、国民的アイドルを目指しているキスマイが重なります。

ひと目見たら忘れられない、強烈な色彩と奇妙なフォルムの絵を描いたエゴン・シーレ。ナイーブな感受性と暴力的な表現は、北山さんの演じた「ミリオンジョー」や「ただ離婚してないだけ」の主人公に通ずる部分があると思います。

 

♪ 千賀さん

諏訪敦「眼窩裏の火事」(~2/26府中市美術館)

展覧会 岡本太郎(1/14~3/14愛知県立美術館)

 

プレバト!では水彩画とスプレーアートの両方に取り組む千賀さん。同じ「絵」ではあるけれど、使うのはまったく違う感覚や技術なので、本当にたいへんなことだと思います。その創作のインスピレーションになりそうな、両極端な2人の画家の個展を見に行きたい。諏訪敦は写実絵画のトップランナー。「写真みたい」というレベルを超えて、写真に写らない現実まで描き出す技術や感性には、いつも「絵画の意味」を考えさせられます。

岡本太郎は渋谷駅の巨大壁画「明日の神話」や、大阪の「太陽の塔」で有名な芸術家。インパクトの強い色使いや形で、抽象絵画なのに強いメッセージ性を感じさせます。

 

♪宮田さん

甲斐荘楠音の全貌(2/11~4/9京都国立近代美術館 他)

ポケモン×工芸展(3/21~6/11国立工芸館)

 

女性の絵を多く描いた日本画家の甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)。その絵は美しい女性を描いているのに「美人画」というカテゴリーには収まりそうもない、妖しい魅力に満ちています。昨年の「あやしい絵」展ですっかり魅了されてしまったので、今回の個展がすごく楽しみなのですが、見たら「美」の価値観が変わってしまいそうな怖さも感じる。美しい顔立ちが当たり前のアイドル界で、そのうえでさらに人を惹きつける美しさって何なのか、考えたい。

ポケモン×工芸展」は、工芸の技術と感性でポケモンを表現した展覧会。工芸の様々な技法がポケモンとどう化学反応を起こすのか、とても楽しみ。私はポケモン未履修でピカチュウぐらいしかわからないので、「ジャニーズポケカ部部長」宮田さんにご教授願いたい。

 

♪横尾さん

ねこのほそ道(豊田市美術館2/25~5/21)

虫めづる日本の人々(サントリー美術館7/22~9/18)

 

横尾担としてはたいへん申し上げにくいのですが、実は私、実は私・・・猫派なんです!!横尾さんとワンちゃんたちの蜜月を微笑ましく思いながらも、「横尾さん、猫も・・・猫もいいですよ・・・」と心の中で呼びかけてしまう。昔は猫飼いたいっておっしゃってた時もあったけど、テトちゃんを飼い始めたし、もう猫飼うことはないのかな・・・と思いつつも、猫の絵を見ながら猫の良さをプレゼンしたい!

大の虫嫌いで、虫を見るとぎゃーぎゃー叫ぶけれど、決して払いのけたりはしない横尾さん。虫って、よく見ると色や形が美しかったりもする。昔から和歌や物語に描かれてきた虫たちの展覧会を通して、横尾さんと虫を和解させたい!

 

♪藤ヶ谷さん

マティス展(東京都美術館4/27~8/10)

アンディ・ウォーホル・キョウト(京都市京セラ美術館~2/12)

 

キスどきもT2も終わってしまい、最近藤ヶ谷さんの絵を見る機会がめっきり減ってしまってさみしい限りです。デッサン力はなくとも、あれだけオシャレなんだから色や形に関する感覚は鋭いはず。ということで、デッサン力ではなく、色や形に焦点を当てた2つの展覧会を選びました。マティスは現実の色にとらわれない色彩で絵画を描き「色彩の魔術師」と呼ばれた画家。絵が描けなくなってからは、色紙を切り抜いて形を作る切り絵で、色と形を単純化させた作品を多く作りました。

様々な色でプリントしたマリリン・モンローの版画で有名な「ポップアートの旗手」アンディ・ウォーホル。様々な色には「実体と離れて、様々に解釈され、消費される存在」という意味が込められているのだと思います。アイドルという仕事についても通じるものがありそうです。

 

♪玉森さん

ルーヴル美術館展 愛を描く(国立新美術館3/1~6/12)

コスチュームジュエリーパナソニック留美術館10/7~12/17)

 

キスマイの中でも恋愛ドラマに出る機会が多い玉森さん。王道王子様路線から、嫉妬に狂って相手を殺してしまう役(「運命」)まで、いろいろな愛の形を演じる玉森さんと、ルーヴル美術館の、愛の歓びや苦悩をテーマにした絵画を見に行きたい。

単独で考えられたデザインではなく、衣裳や帽子等に合うようにデザインされた、ファッション性の高いジュエリーのことを「コスチュームジュエリー」と言うそうです。コスチュームジュエリー展は、シャネルやディオールなど一流ブランドの作品が並ぶ、豪華な美術展になりそう。カルティエのアンバサダーにも就任した玉森さんが、今後キスマイのライブ衣裳をどう進化させていくか楽しみです。

 

♪二階堂さん

ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会(森美術館4/19~9/24)

ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築(東京シティビュー3/17~6/4)

 

「10万円でできるかな」のニカゲームやプレバトの万年才能ナシですっかりおバカなイメージが定着した二階堂さんですが、本当に賢さが無ければ、アイドルとして10年も生き残っていくことや、ライブを演出して観客を沸かせることなどできるはずもない。現代アートを、国語や算数など学校で習う教科の観点で分析した「ワールド・クラスルーム」を見て、「賢さ」って何なのか考えたい。

ヘザウィック・スタジオは、革新的な建築や巨大プロダクトで世界の注目を集めるデザイン集団。建物の外面のデザイン性よりも、そこに集まる人がいかに楽しめ、交流できるかに主眼を置くそのコンセプトは、キスマイのライブにも共通するものがあると思います。