みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

隠し味は散りばめた愛 ―――1月19日横尾さんの俳句に寄せて

先週の冬麗戦に引き続き、今週も横尾さんの俳句が読める!しかもお題はおでんということで、横尾さんにぴったり!と楽しみに「プレバト!」を見ました。

 

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2023.1.19 お題「おでん」

 

ガード下 シメのおでんは クミンの香

 

1つ前進(星3つ)

季語:おでん(冬)

クミン…香辛料の1つ。カレーの香りの元となる。

 

 

さすが横尾さん!凡人だったら「カレー味」とか「カレーの香」とか書いてしまいそうなところを「クミンの香」としたのが料理名人の面目躍如!

 

そして、いつも感心するのが横尾さんの俳句の17音から広がる情報の多さ。「ガード下」という場所から、相手が気取らなくて済む親しい間柄であることがわかるし、「シメ」という言葉からは、今までひとしきり食事した後という時間の経緯もわかります。クミンという香辛料にはエネルギーを作り出す作用やリラックス効果があるそうで、この句のあたたかさや明るさにもつながっているような気がします。鍋からあがる湯気、仲間とのにぎやかなおしゃべり、エキゾチックなクミンの香、刺激的なカレーの風味、冬の冷たい空気…と五感すべてにリアルさを感じる俳句だと思いました。

 

夏井先生からも指摘がありましたが、横尾さんが基本の5音+12音で詠むのはとても珍しい。発想を飛ばすことが多い横尾さんが、お題通り「おでん」そのままの語を使って詠んだのも珍しい。でもその12音の中に「〇〇の○○ 〇〇の〇〇」という得意の型を入れ込んだり、香辛料の知識を入れ込んだり、横尾さんにしかできない工夫があって、とてもよかったと思います。

 

昨日の「あさイチ」ではさわらに味噌とバターをあわせ、先週のキスブサでは焼いたレンコンに中華風ソースをあわせた横尾さん。横尾さんの、常識にとらわれない発想力にはいつも驚かされ、ワクワクさせられます。俳句も同じで、意外な言葉同士を組み合わせたり、普通は俳句に使わないような新しい言葉や外来語を使ったり。横尾さんが生み出す奇跡のマリアージュを、今年も楽しみにしています。

 

 

 

※タイトルはKis-My-Ft2「Super Tasty!」より