みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

9回の裏で大逆転サヨナラ ―――10月13日横尾さんの俳句に寄せて

10月13日のプレバト金秋戦のお題は「大谷翔平」。現役のスポーツ選手が俳句の題になるとは、かなり異質だと思うのですが、元野球少年で、ジャニーズWebでもたびたび大谷選手を話題に出している横尾さんだからきっとよい俳句になるはず…いや、思い入れありすぎてかえって難しいかも…とドキドキしながら番組を見ました。

 

番組は最後に横尾さんとフジモンさんが残されて、優勝か4位かという痺れる展開。横尾さんが詠んだ俳句は…

 

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2022.10.13 お題「大谷翔平

 

総立ちの フェンウェイパーク 星月夜

 

金秋戦 4位

季語:星月夜(秋)

フェンウェイパーク…ボストンにある野球場。現在も使用されているメジャーリーグの球場としては最も歴史が古い

星月夜…月は出ていないが、月夜のように星が輝いている夜

 

 

私は野球のことはまったく詳しくないのですが、それでもすぐに、総立ちになって大谷選手を讃える満員のスタンドとその頭上に輝く満天の星が思い浮かびました。十七音の中に大谷選手の姿が見えるだけでなく、球場の大歓声や熱気までも感じることができます。

 

調べていくとフェンウェイパークは大谷選手の所属するエンゼルスの本拠地ではなくレッドソックスの本拠地だそうで、ファンの多い本拠地ではなくアウェイの球場で、敵味方関係なく、ライバル球団のファンさえもスタンディングオベーションで大谷選手の偉業を讃えていることがわかります。星月夜は秋の季語なので、シーズン終盤の順位が決定するような試合、または地区シリーズなどの大事な試合なのかもしれません。さらに、フェンウェイパークは現在メジャーリーグで球団の本拠地となっている球場の中では最も歴史が古いそうで、大谷選手の活躍を描きながら、過去の野球界の偉人たちも彷彿させます。夏井先生から「固有名詞に語らせるタイプの句」という説明がありましたが、いつものことながら、たった十七音に文字以上の情景を盛り込む横尾さんの言葉選びが流石だと思いました。

 

プレバト放送開始10周年とのこと、本当におめでとうございます。濱田さんのインタビューにもあったように、番組の盛り上がりにキスマイが貢献していたとしたら、ファンとして誇らしい限りです。そのうち横尾さんが俳句に登場したのは64回。横尾さんを追いかけて、番組を見たり、詠まれた言葉を調べたりするうちに、知らなかったことをたくさん知ることができました。そして、何度も悔しい思いをしながら、勉強して俳句を作り続けて、少しずつ名人10段まで昇ってきた横尾さんの姿に、努力することや諦めないことの大切さを教わりました。これからも末永く番組が続くことをお祈りしています。私も番組を見て、学び続けることを忘れないでいたいと思います。だって「死ぬまでは成長期」*1だから。

 

 

*1:Kis-My-Ft2「青春Don’t Stop!!」より。タイトルもここから引用しました。