みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

転んだだけ強くなれる ―――1月14日横尾さんの俳句に寄せて

明けましておめでとうございます。横尾さん好き好き言ってるだけのブログですが、今年もよろしくお願いします。

 

さて1月14日はプレバト冬麗戦。今回は少し趣向を変えて、予選会で出場者を決めるのではなく、夏井先生が選出した、2020年に優秀句を詠んだ10人による、いわば2020年の年間王者決定戦。そこにキスマイから横尾さんと千賀さんの2人が選ばれるなんて本当に本当にすごいことですよね。いつも緊張で胸がつぶれそうになりながら見ているのですが、今日は緊張する間もなく最初に名前が呼ばれて拍子抜けしてしまいました。

 

*****

2021.1.14 お題「輪ゴム」

 

七日の 名もなき家事 パズルの樹氷

 

冬麗戦 9位

季語…七日(新年)、樹氷(冬)

七日…俳句で、単に「一日」から「七日」まで言った時は、一月のこと。

樹氷…空気中の水分が木の枝や幹に付き、凍ったもの。

 

 

4・6・7で17音とした破調の句。「な」のかの「な」も「な」き、と、「な」の音で韻を踏んでいます。七日までは「松の内」と呼ばれる、いわばお正月期間。明日から仕事かー、その前にあれもこれもやっておかなくちゃな…と思いながら、取り掛かっているパズルを中断する踏ん切りもつかず、ダラダラと過ごしている、そんな冬休み最終日の情景が目に浮かびました。

 

そしてやはり思うのは「七」という数字。今日日七日まで休ませてくれる職場は少ないと思われるので、「三日」でも「四日」でも「五日」でも「六日」でもかまわないと思うのですが、やはり横尾さんが「七」と言う時にはキスマイの「七」人が掛かっているのだと思います。

 

番組でも指摘がありましたが、「七日」は「一月七日」のことで新年の季語ですし、「樹氷」も冬の季語なので、季語が重複する「季重なり」になっています。この場合「樹氷」はパズルの絵柄で、「七日」の方が強いことは明らかなので、季重なりもそんなに大きな問題ではないのだと思いますが、夏井先生もおっしゃった通り、パズルの絵柄が樹氷だということは、特に言わなくても済むことです。横尾さんは「勝負したけど失敗した」とおっしゃっていましたが、なぜ季重なりの危険を冒してまで「樹氷」という言葉を入れたかったのでしょう。実際に樹氷のジクソーパズルをしていた?(パズル好きとか聞いたことないけど。)樹氷と言えば蔵王蔵王と言えばジブリの「おもひでぽろぽろ」?(冬の蔵王のシーンはなかったはず。)紅白で歌ったWe never give up!のMVの雪のシーン?(木はなかった。)どれも根拠としては弱いか。何か意味があると思うのですが…。

 

2020年はたいへんな1年でしたが、いつもいつもキスマイがライブ配信や、ブログ更新等、いろんな手段で私たちを励ましてくれました。改めてキスマイのファンでよかったと思うと同時に、実感したのは「横尾さんって実在の人物なんだなあ」ということ。昨年は「10万円でできるかな」で自宅ロケがあったり、ブログに愛犬や愛狐の写真を載せてくれたり、横尾さんの生活を少し見せてくれたことで、横尾さんって横尾担だけに見える幻想じゃなくて、本当にこの世に生きて、毎日の生活を送っている人間なんだなあと改めて思いました。今日の俳句で、切れた電球を取り換えるとか、愛犬が散らかしたおもちゃをもとに戻すとか、そういう地味で面倒くさい、名前のない家事を横尾さんもこなしているという当たり前の事実に改めて気づかされて、自然と私の背筋も伸びる思いがしました。

 

今回は9位という悔しい結果になりましたが、このところの好調に慢心せず、新しいことにチャレンジした横尾さんに勇気をもらいました。きっと転んだだけ強くなれるはず。*1転がってでも掴みに行く横尾さんの挑戦を、今年も見守っていきたいと思います。

 

 

 

*1:Kis-My-Ft2「We never give up!」