みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

それでも笑顔で挑んでこその ―――9月30日横尾さんの俳句に寄せて

プレバトで四季のタイトル戦をやるようになって、もう5年が経ちますが、金秋戦は2位、5位、3位、2位と、一番成績が安定している横尾さん。だから絶対、今回も大丈夫!…とか、何の根拠のないデータすら頼りにしたくなるほど、緊張しながら放送を見ました。

 

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2021.9.30 お題「バッテリー切れ間近の携帯電話」

 

フリードリンク 夜学子の 電子辞書

 

金秋戦2位

季語:夜学子(秋)

夜学…定時制の高校、大学などのこと。または夜、1人で学問に取り組むことも言う。「夜学子」は夜学に通っている生徒。

 


披露された瞬間、情景が目に浮かぶ俳句だと思いました。「フリードリンク」でファミレスだということはわかるし、「電子辞書」で勉強中だということもわかる。その電子辞書がバッテリー切れ間近ということで、時間の経過もわかります。「夜学」という昔ながらの勉強のスタイルと、ファミレスで勉強するとか電子辞書を使うとかイマドキの勉強のスタイルが融合して、学ぶ人に対する温かいまなざしや敬意が感じられる俳句だと思いました。「夜学子」という古めかしい言葉と「フリードリンク」や「電子辞書」という新しい言葉の取り合わせで、時代は変わっても「学ぶ」ことは大切なことであり、お金がなくても場所がなくても時間がなくても、本質的に人は学ぼうとするのだということも伝わってきました。そう考えると「フリードリンク」という言葉も、学ぶことで無知や困難や貧困から「フリー」になれるという希望が見える言葉だと思います。

 

「夜学」という言葉が秋の季語だということも、「夜間学校」を指すだけでなく、夜に一人で勉強することも指すということも、初めて知りました。横尾さんは、スキューバダイビングの免許や、ペット介護士の資格や、マグロ解体師資格の勉強をしていた時に、「ファミレスやカフェで勉強している」とおっしゃっていたので(それって地球上のファミレス?天上に天使が集うファミレスがあるのでしょうか…)、これは実体験なのだと思います。「ペットの王国ワンだランド」でスキューバダイビングの免許を取った時に、番組が勉強する横尾さんの様子を撮っていたのですが、横尾さんがテキストの大切なところをペンで囲んで「大切」って書いていたことを不意に思い出しました。大切なところに「大切」って書くような横尾さんだから、勉強したことを着実に積み上げて、結果につなげられたのだと思います。

 

今回はなんと言っても、1位の北山さんとともに、キスマイで1位2位を取れたことが本当に本当にすごいことだと思います。2位は横尾さんって発表された時に自分の順位を喜ぶでも悔しがるでもなく、振りむいて北山さんに「1位じゃね?」って指さした横尾さん。1位の席に移動する時にひじをぶつけ合った二人に胸が熱くなりました。北山さんは、グループで最初にプレバトに出たものの、なかなか特待生に上がれず苦しんだし、横尾さんは一番早く特待生になった分、タイトル戦の重圧も苦しかったと思います。今日は二人を見守っていた千賀さんを含め、それでも俳句に挑み続けてきた3人の姿を見て、挑戦したり努力したりすることってカッコいいなって素直に思います。

 

 

 

※タイトルはKis-My-Ft2「HUG&WALK」より。北山さんと横尾さんの歌割からとりました。