みかんいろの月

Kis-My-Ft2の横尾さんがダイスキデス。

ラジオ・チャリティー・ミュージックソン聴きました!2020

Kis-My-Ft2とSixTONESがパーソナリティーを務めた、12月24日~25日のラジオ・チャリティー・ミュージックソン。今年もほぼリアルタイムで聴くことができました。24時間聴いてまず思うのが「聴いて良かった」ということ。24時間中何度も涙のこぼれることがありました。この感情を表現するボキャブラリーがないのが悔しいのですが、何というか「心が洗われた」「聴く価値があった」。ただ単に「楽しかったー」「感動したー」というのとも違う、聴く前と聴いた後では自分が少し違う人間になった気がしました。印象に残ったことを記しておきたいと思います。

 

一昨年、昨年の感想はこちら↓

mikanmoon.hatenablog.com

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・まず、13人という人数のちょうどよさ。発表されたときは「多すぎない?」と思ったのですが、このコロナ禍でゲストも呼べず、中継も少なくなり、適切に休憩も取らなければならないという時に、パーソナリティーが2組、13人というのはちょうどよかった。最初と夜と最後を除き6人ずつで回したのも、多すぎて話せない人がでることもなく、少なすぎて停滞することもなく、よかったと思います。


・過去2年に比べて、圧倒的に「聴きやすい」と思いました。最初と夜と最後を除き、1時間の中でちゃんとMCが決まっていて、メール紹介等→企画→感想→メール紹介やフリートーク→中継、ニュース等→次のMC紹介という流れができていてわかりやすかった。24時間を短く感じました。去年までの、ゲストが来たり、予定外のことが起こったりしてわちゃわちゃするのも楽しかったけど、今年はそれがない分スッキリしていました。お笑いの要素は深夜帯にぎゅっと詰め込んで、あとは「目の不自由な方へ、音の出る信号機を」「とどけ、ニッポンエール」というテーマから一切ブレなかったのがよかった。

 

・ゲストが来られなかったのはさみしいことですが、各メンバー企画に時間が充分に取れたのはよかったと思います。おかげで各自が取材してきたテーマについてじっくり伝えることもできたし、他のメンバーが感想を言ったり質問したりして深めていくこともできた。聴く方も充分情報が体に染みて、しっかり考えられる感覚がありました。

 

・各メンバー企画のテーマ設定のすばらしさ。「この人がこのテーマを語る必然性」がちゃんとあったし、語る内容に説得力がありました。どれだけ丁寧にミーティングや勉強を重ねてきたのだろうと思いました。その上、テーマが多彩で、13もの企画を飽きることなく聴くことができました。特に今年は、「募金する」「目の不自由な人が困っていたら助ける」以外にも、私たちにできることがあるということを教えてもらえたような気がします。スポーツが得意な人はパラスポーツの伴走や伴泳、本が好きな人は点字図書、アートが好きな人は言葉でのガイドなど、趣味や特技を活かして関わっていく方法のヒントをいただきました。

 

・キスマイはパーソナリティー3年目ですが、聴いていて「はいはい、今年もこれね」と思うことがなく、ずっと攻めていたこと。今年は藤ヶ谷さんが全体の進行だったのも、深夜帯は昨年一昨年盛り上がった組み合わせではなく、宮田さんが進行だったのも新鮮でした。メンバー企画は、横尾さんや北山さんは昨年と同じテーマの企画でしたが、1年分の思いや勉強したことがちゃんと積み上がって、熱がこもっているように感じました。選曲もクリスマスの定番曲ながらアレンジの違うものを出してきたりして、24時間全く飽きませんでした。昨年と変わらなかったのは過払い金のCMぐらい。

 

・特に印象に残った企画は、美術館に行くのが好きなので、松村さんの「コトバによる美術鑑賞」。現代アートはまだまだどう見ていいのかわからないことが多いのですが、「このアートを目の不自由な人に伝えるとしたらどう話すか」という視点は、アートを理解する大きなヒントになり得ると思いました。それと京本さんとわたなべちひろさんのセッション。胸が震えました。1,2回練習してあのクオリティってどんな魔法?

 

・SixTONESの皆さんのすばらしさ。放送前は髙地さんが横尾さんと仲がいいことと、京本さんの飼い犬が横尾さんの歌に吠えることと、森本さんが二階堂さんの家のゴキブリを退治してくれたことぐらいしか知らなかったのですが、番組を聴いて6人の個性がよくわかりました。キスマイにとって平均年齢で7つぐらい上と言ったらKinKiさんあたりで、そんな大先輩と24時間番組やると思ったら萎縮するのが当然だと思うのですが、皆さん礼儀正しい中にも自分の個性はしっかり発揮していてすごいと思いました。23時台にSixTONESだけになった時に、一気に緊張が解けてのびのびしていたのが面白かった。存在していたのに全く目に入っていなかった音の出る信号機が、ミュージックソンの後で急に目につくようになったのと同じように、SixTONESの皆さんのこともこれから気になっていくのだと思います。

 

・キスマイのお兄さんっぷり。特に弟組(宮田さん、玉森さん、二階堂さん、千賀さん)はキスマイの中では、「ボケ」や「かきまわし」や「ゆるふわ」のポジションなので、しっかり仕切ったり感想を言ったりする、珍しい一面が見られてよかった。そんな中でもずっと噛みつづけていた横尾さんは、北山さんのおっしゃるように、後輩を緊張させすぎず、場をなごませる効果があったと思うのですが、自担の欲目でしょうか・・・。

 

・「ヨコヨコ」(横尾さんが扮するやたらとテンションの高いキャラ)や「世界のタカシ」(ラジオ限定の二階堂さんの呼び名)等、ANNPのノリをあまりミュージックソンに持ち込まなかったこと。過去2回はパーソナリティーがキスマイだけだったので、ANNPの延長でよかったのですが、今年はそのノリを持ち込むと、私たちは楽しくても、SixTONESやスト担さんが置いてけぼりになる可能性があったから賢明な判断だと思いました。ケムケムこと煙山アナウンサーがアシスタントでなかったのも、発表されたときはさみしく思いましたが、結果的にはよかった気がします。(事前番組とキスマイだけの22時台と事後番組にはしっかり関わっていただけたのもよかった。)目立つためなら、曲紹介でヨコヨコをぶっ込んでいくこともできたのでしょうけど、そうはしなかった横尾さんの判断がとても横尾さんらしくて好きです。

 

・私は、自分の知り合いに視覚障害を持つ人はいないので、過去2回のミュージックソンで募金をしたときは「視覚障害を持つ、見知らぬ誰かのために」という気持ちだったのですが、今年からは「キスマイの友達のために」「私にとって居心地のいい駅や映画館や美術館をつくるために」という気持ちで募金できます。

 

・番組中に何回か言われた「正解、不正解はない」という言葉。自分の仕事や人生について、どうして他の人と同じようにできないんだろうと悩むこともあるし、特に今年はコロナに関して、感染拡大防止か経済の回復か等、意見の分かれる問いに直面する機会も多かったのだけれど、「正解、不正解はない」という言葉にはっとし、霧が晴れるような思いがしました。私は「視覚障害の方を助けるために」ではなく、「自分のために」、この番組を聴いていたのだと思いました。

 

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とにかく今年もミュージックソンが開催できたこと、そこにキスマイが関われたことを本当に嬉しく思います。コロナ禍での開催で、例年と同じようにはいかず、大変だったと思うのですが、スタッフの皆様も出演者の皆様も本当におつかれさまでした。そして、ありがとうございました。去年よりも説得力を持って自分の言葉で話しているキスマイの成長も感じましたし、番組を聴いて去年より少し理解が深まっている自分の成長も感じました。来年もこのすばらしい番組に、どういう形であってもキスマイが関われますように。